東京・神奈川を中心に、保育に教育を取り入れた新しい形の保育園。子どもたちが家庭にいるのと同じように落ち着ける場所を提供しながら保護者の方と一緒に子育てをする保育園 保育に教育を。―パレット保育園
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わくわくクラス(4~5歳)

第34回:ねぇ、どれが いい?

4歳児(わくわく) 3月期 第34回

学習タイム

・活動1:  …「ねえ、どれがいい?」絵を見て1つ選び、いいものを選び、なぜそれがいいのか(嫌なのか)お話ししましょう。
・活動2:  …好きなカードを選び、相手に良さが伝わるようにお話しましょう。
・数にチャレンジ:…おはじきを使い8個の操作をしましょう。

おうちの方へ

この絵本はさまざまな質問の中から、自分ならどれがいいかを考えて答えを選ぶ対話式の絵本です。質問の内容は何とも言えずユニークで奇想天外なものばかり。例えば、「ねぇ、どれがいい? ヘビに巻かれるのと、サカナに飲まれるのと」などと、どちらも嫌だけど、どうしよう…。こうやって迷う間に子どもたちの頭の中で空想力が広がります。この絵本は1度だけでなく、何度も繰り返し読み、子どもたちと会話を楽しんでいただきたいと思います。会話を楽しむことで、自分の考えを人に伝える「ことばの力」も自然と備わってくることでしょう。

今週の絵本

「ねぇ、どれが いい?」
評論社

ジョン・バーニンガム/作
まつかわまゆみ/訳

第35回:たまごのなかにいるのはだあれ?

4歳児(わくわく) 3月期 第35回

学習タイム

・活動1:  …卵の制作をしましょう。次の手順で上下に動く卵を作りましょう。
①卵の台紙Aに好きな色で塗ったり模様を描いたりする。
②描かれた線にそってハサミで切る。
③卵の台紙Bに卵の台紙A下の部分を両面テープでとめる。
④穴に割り鋲を通し両側に開いてとめ、卵の上の部分が上下に動かせるようにする。
⑤生き物カードを卵に入れる。
・活動2:  …作った卵を動かしながらみんなで歌遊びをしましょう。
・数にチャレンジ:…おはじきを使い8個の操作をしましょう。

おうちの方へ

表紙に描いてあるまんまるの卵。ふさふさのはね毛にちょっととがって鋭そうな足…これは何の卵だろう…と、ページを開く前から想像力をかき立てられます。次に卵の様子が描かれており、「たまごのなかにいるのはだあれ?」と問いかけています。子どもに読んであげる時は、すぐにページをめくらずに、「何の卵だろう」「海が見えるから砂浜に卵を産んでいるのかな?」など、想像力をふくらませてページをめくりましょう。巻末には6種の実際の卵の大きさ比べやマガモの卵の成長の様子が記されたページもあり、さらに興味をかき立てられます。ご家庭でもこの絵本をきっかけに、生き物の生態への興味を広げられたらと思います。

今週の絵本

「たまごのなかにいるのはだあれ?」
福音館書店

ミアポサダ/作
ふじたちえ/訳

第36回:にげだしたライオン

4歳児(わくわく) 3月期 第36回

学習タイム

・活動1:  …お話を思い出し質問について話をしましょう。
・活動2:  …シーソー作りをしましょう。線の通りに円をハサミで切り半分に折りましょう。見本を参考にして、ピエロや動物の顔など好きな絵を描き半円の真ん中に貼りましょう。
・数にチャレンジ:…おはじきを使い8個の操作をしましょう。

おうちの方へ

ゲーテの小説をもとに描かれた絵本です。サーカスのテントから逃げ出したライオン。どんなに力を尽くしても、捕まえることができなかったライオンの心を捉えたのは、少年の笛の音でした。猟師や猛獣使いになくて少年にあったもの…それはライオンに対する愛情だったのかもしれません。1966年発刊のこの絵本、迫力のある絵と語りかけるような文体。それはまるで詩の一節を読んでいるような、魅力のある1冊です。無理に自分の思いだけを押し付けようとしても相手の心に響かない…子育てにもお友だちとの関係にも通ずるような気がします。

今週の絵本

「にげだしたライオン」
偕成社

ゲーテ/作
まえかわやすお/文
たなあみけいいち/絵