東京・神奈川を中心に、保育に教育を取り入れた新しい形の保育園。子どもたちが家庭にいるのと同じように落ち着ける場所を提供しながら保護者の方と一緒に子育てをする保育園 保育に教育を。―パレット保育園
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のびのびバックナンバー

第1回:はなさかじいさん

3歳児(のびのび) 4月期 第1回

学習タイム

・活動1:P1…困っているお爺さんを助けて折り紙で桜の花を作りましょう。
・活動2:P1… 「♪枯れ木に花を咲かせましょう」の声に合わせてちぎった折り紙の花を木に貼りましょう。

昔話の中でも誰もが一度は読んだことがある、親しみを感じる1冊ではないでしょうか。昔話は方言を使っていたり、言葉が難しかったり、挿絵に親近感がわかなかったりして、ついつい手に取る機会が少なくなりがちです。しかし、昔話は大人が語り、子どもが聞くことで長い間語り継がれてきました。その中には、子どもたちへの生きる知恵や力がたくさん描かれており、先人たちの思いがたくさん込められています。ぜひ、ご家庭でも昔話を読んであげてください。あまり昔話に興味を持たないお子さんには、子どもに伝わりやすいコトバで表現してある絵本や、挿絵が優しいタッチで描かれている絵本を選んで読んであげることをお勧めします。

今週の絵本

「はなさかじいさん」
金の星社

いもとようこ/文・絵

第2回:ぼく、だんごむし

3歳児(のびのび) 4月期 第2回

学習タイム

・活動1:P1…ダンゴ虫はどこに住んでいましたか?ダンゴムシの好きな場所を思い出してダンゴ虫を帰してあげましょう。
・活動2:  …ダンゴ虫を作って遊びましょう。

おうちの方へ

この絵本は、主人公のダンゴ虫がみんなに語りかけるようにお話が進んでいきます。
ダンゴ虫がコンクリートや石を食べること、四角いうんちをすること、実は昆虫ではなくてカニやエビの仲間だということなど、大人でもあまり知らない「ダンゴ虫の生態」がこの1冊に入っていて、子どもたちは興味深かったのではないでしょうか。今度、植木鉢の下からダンゴ虫を見つけたときは、短い時間でも子どもと一緒にダンゴ虫を観察してみませんか。この絵本の作者はこの他にも、虫をテーマにした絵本を多く出版しています。今回の絵本に興味を持ったお子さんには、他のシリーズもぜひ読んであげてみてください。

今週の絵本

「ぼく、だんごむし」
講談社

得田之久/文
たかはしきよし/絵

第3回:はるかぜ とぷう

3歳児(のびのび) 4月期 第3回

学習タイム

・活動1:P1…「ぐるぐる」と言いながら、大小のうずまき(つむじ風)を描きましょう。
・活動2:  …「くるくるはなびら」を作って飛ばしてみましょう。

おうちの方へ

主人公の「とぷう」は、はるかぜの子。他の仲間たちと一緒に町に出かけ、さわやかな風を呼びこみます。ところが、次に出かけた動物園で「とぷう」と風の子たちがめちゃめちゃのけんかを始めてしまいます。あっという間に、砂ぼこりが舞い上がってつむじ風が起こり、動物園の中は大騒ぎ。そんな騒ぎを一喝したのが、居眠りライオンです。ページいっぱいに広がるライオンの迫力ある表情と、ちりぢりに逃げていく、はるかぜの子どもたちの表情が印象的です。そよそよとおだやかに吹く春風、砂ぼこりが舞い上がるほど強く吹く春一番。風が吹いた日には、「とぷうがお友だちと楽しく遊んでいるね。」「大変!とぷうがけんかしちゃっているのかな?」など、お子さんと一緒にさまざまな会話を楽しみながら春の季節を感じてみてください。

今週の絵本

「はるかぜ とぷう」
福音館書店

小野かおる/作・絵

第4回:ガンピーさんのふなあそび

3歳児(のびのび) 5月期 第4回

学習タイム

・活動1:  …舟がひっくりかえった場面を見て、どうしてひっくり返ってしまったのかその時どんな気持ちがしたかをみんなでお話しましょう。
・活動2:P1…カードをはさみで切り離し、位置のことばを理解してガンピーさんの舟の正しい場所に乗せてあげましょう。
・数チャレ: …比べっこ!どちらが多い(いっぱい)?(5対4)

この絵本は、「おおきなかぶ」や「てぶくろ」のお話のように、仲間が次々と加わるところが魅力のお話で、40年近くに渡って親しまれてきました。動物たちが喧嘩を始めて舟がひっくり返ってしまう場面が印象に残りますが、舟遊びの経験のない子どもたちにとっては、「舟がひっくり返る」ということは感じにくいかもしれません。今回は、「舟が沈むのではないか…ひっくり返るのではないか…」という、ドキドキ感が感じられるようにお話を読み進めました。それと同時に、登場人物が水に手を入れ水面を眺めたりする、ほのぼのとした雰囲気も印象的な1冊となっています。

今週の絵本

「ガンピーさんのふなあそび」
ほるぷ出版

ジョン・バーニンガム/作
みつよしなつや/訳

第5回:ふってきました

3歳児(のびのび) 5月期 第5回

学習タイム

・活動1:P1…「何が降ってくる?」雲から覗く絵の一部を見て全体を想像し、赤いクレヨンを使って正しいものを〇で囲みましょう。
・活動2:  …みんなで「♪落ちた落ちた」の手遊びをして楽しみましょう。
・数チャレ: …比べっこ!どっちが多い(いっぱい)?(5:4)

おうちの方へ

このお話は、空から次々にいろいろな動物が降ってくるという単純なお話ですが、保育園では人気のある1冊です。音をことばで表現することはなかなか難しく、音の感じ方は人それぞれ違います。このお話の中では、ワニは「どずずん!」、ゾウは、「どかし~ん!」という擬音を使って、空から降ってくる音を表現しています。その擬音に強弱をつけたり、ダイナミックに表現することで、子どもたちは聞いているだけで楽しくなります。例えばイヌの鳴き声は一般に「わんわん」と表現しますが、実際に耳を澄まして聞いてみるとどんな風に聞こえるでしょうか?ぜひ、町の中で聞こえてくる音を「どんな風に聞こえた?」と、お子さんとことばで表現し合ってみてください。

今週の絵本

「ふってきました」
講談社

もとしたいづみ/文
石井聖岳/絵

第6回:そらいろのたね

3歳児(のびのび) 5月期 第6回

学習タイム

・活動1:P1…どんなお家に住みたいですか?素敵なお家を作りましょう。
・活動2:  …手遊び「小さな庭」のリズムに合わせて大きなお家を作って楽しみましょう。
・数チャレ: …比べっこ!多い(いっぱい)方を取ってカードと交換しましょう。(5:4)※<活動1>の中で実施します。

おうちの方へ

「ぐりとぐら」でもおなじみの、中川李枝子さんと大村百合子さんの作品です。だれもが1度は手にする大人気の絵本作家コンビです。この物語は、「独り占めしないで、みんなと仲良く遊ぼうね」ということを、語りかけてくれるお話です。そして家が生えてくるという発想が、子どもにとってはたまらなく面白いようですが、実は絵をよく見ていると、こっそりとぐりとぐらが登場しています。子どもたちは気づけたでしょうか?絵本に多く触れている子は、発見が早いようです。絵本は何度も読むことで反復され、ことばの意味と使う場面を学習していきます。家庭においても多くの絵本に触れることにより、絵本を子どもの成長におおいに役立てていきましょう。

今週の絵本

「そらいろのたね」
福音館書店

なかがわりえこ/文
おおむらゆりこ/絵

第7回:はっぱのおうち

3歳児(のびのび) 6月期 第7回

学習タイム

・活動1:P1…折り紙をちぎって、葉っぱのお家を作りましょう。ちぎった折り紙はのりでプリントに貼りましょう。
・数にチャレンジ …2つのお皿(5対4)の比べっこ。多い方を指さしましょう。

おうちの方へ

絵を描いたのは、「はじめてのおつかい」や「おふろだいすき」でもお馴染みの林明子さんです。「はっぱのおうち」は、子どもの視点でしか感じられない小さな世界が描かれているところが印象的です。雨の音、葉っぱの影でがさごそする虫の音、女の子が虫たちに語りかける温かみのあるコトバ、虫たちの表情…。どれもが魅力的で1ページずつ、ゆっくりめくって楽しみたい1冊です。最後の「ほんとのおうちへかえろう。みんなかえろう。おかあさんがまってるもん。」というコトバで、女の子が目を輝かせて「はっぱのおうち」での出来事をお母さんに話す様子が目に浮かびます。ぜひ、ご家庭でも忙しい手を少し止めて、お子さんの話を聞いてあげてみませんか。

今週の絵本

「はっぱのおうち」
福音館書店

征矢清/作
林明子/絵

第8回:どろんこハリー

3歳児(のびのび) 6月期 第8回

学習タイム

・活動1:  …お話を思い出して質問に答えましょう。
・活動2:P1…折り紙でハリーの顔を折って、ハリーを助けてあげましょう。
・数にチャレンジ …2つのお皿(5対4)の比べっこ。多い方を指さしましょう。

おうちの方へ

このお話は、50年以上経った現在もたくさんの子どもたちに読み継がれている大人気の絵本です。登場人物の生き生きとした表情とシンプルで解り易いストーリーが魅力で、親子で楽しめる1冊です。ハリーは黒いぶちのある白いイヌ。元気いっぱいのハリーですが、お風呂だけは大嫌い。ある日、お風呂で使うブラシを裏庭に埋めて慌てて逃げ出します。こうしてハリーの冒険が始まります。道路工事の現場や石炭トラックとの遭遇など、さまざまな冒険を楽しんでいるうちにハリーの身体はいつの間にか真っ黒なイヌに大変身。ハリーと同じように泥んこ遊びの大好きな子どもたちには、自分と同化しながら楽しめる魅力的な絵本です。

今週の絵本

「どろんこハリー」
福音館書店

ジーン・ジオン/文
マーガレット・ブロイ・グレアム/絵
わたなべしげお/訳

第9回:おたまじゃくしの101ちゃん

3歳児(のびのび) 6月期 第9回

学習タイム

・活動1:P1…オタマジャクシのカードをはさみで切り離して、池で泳げるようにしてあげましょう。
・活動2:  …「♪まるかいてちょん」のリズムに合わせてオタマジャクシをたくさん描きましょう。
・数にチャレンジ …オタマジャクシの数(4回)を数えましょう。 ※<活動1>の中で実施します。

おうちの方へ

前回に続いて加古里子さんの絵本です。オタマジャクシの親子愛と兄弟(姉妹)愛をたくさん感じるお話です。1~2歳の頃は物語(ストーリー)よりも、絵を楽しむことで、絵本の楽しさを感じていたと思います。3歳頃からは、絵を見て楽しむ世界から、物語を理解して楽しむ世界へ入る時期になって来たのではないでしょうか。今回の絵本は、感情が移入しやすい内容なので、「お母さんカエルが死んでしまったのでは…。」と心配する場面では、思わず涙が出てしまったり、「かわいそう!」という声があがったり、子どもによっていろいろな感じ方があると思います。物語の理解が深まるこの時期に、ぜひご家庭でも「親子愛」「兄弟(姉妹)愛」をテーマにした絵本を積極的に読んでみてはいかがでしょう。

今週の絵本

「おたまじゃくしの101ちゃん」
偕成社

加古里子/作・絵

第10回:ぶたぶたくんのおかいもの

3歳児(のびのび) 7月期 第10回

学習タイム

・活動1:  …おはじき「4個」でお買い物。カード6枚と交換しましょう。
・活動2:P1…お話を思い出し、ぶたぶたくんがお買い物をしたお店屋さんにカードを置いてみましょう。
・数にチャレンジ …<活動1>を数にチャレンジとします。

おうちの方へ

この絵本は長年に渡って親しまれてきた1冊です。今回はお話にちなんでおはじきとカードを交換して「お買い物ごっこ」の活動をしました。子ども達はお買い物ごっこが大好きです。「お買い物」には、子ども達に体験してもらいたい内容がたくさん入っています。頼まれたものを自分の力で買えたときの達成感はもちろんのこと、買うべきものを「記憶」し、お店屋さんに「伝達」し、お金のやりとりを通して「生活力」も身に付きます。ぜひ、ご家庭でもこの貴重な体験を日々の生活の中で少しずつ取り入れてみてください。

今週の絵本

「ぶたぶたくんのおかいもの」
福音館書店

土方久功/作・絵

第11回:まるさんかくぞう

3歳児(のびのび) 7月期 第11回

学習タイム

・活動1:  …形カードを自分の好きな順番に並べてみましょう。
・活動2:  …形カードの順番を覚えて、カードを並べてみましょう。
・数にチャレンジ …おはじきを「4個」数えて取り、カードと交換しましょう。※<活動1>の中で実施します。

おうちの方へ

「まる さんかく…」ときて「しかく」と思わせて実は「ゾウ」。あれ?更に「しかく ゾウ まる」「ゾウ ゾウ しかく」とどんどん外れていきます。理解不能な並びに反比例してこの耳に心地いいことばのリズムと、形。これは赤ちゃんから楽しめる絵本です。作者曰く「音の中だけじゃなくて、形にもリズムはあるなと思う」とのこと。この絵本を読むとなるほどなと思わせてくれる絵本です。また作者は「人間はみんな積み木をしたり粘土をしたりしてリズムやノイズをつくって喜んでいる。とにかく絵本にして確かめてみたかった。」とも話しています。並びに意味を求めてしまうのは大人だからかもしれませんね。並びの面白さ、ことばや形のリズムの面白さを楽しんで欲しい一冊です。

今週の絵本

「まるさんかくぞう」
文溪堂

及川賢治・竹内繭子/作

第12回:わんぱくだんのかいていたんけん

3歳児(のびのび) 7月期 第12回

学習タイム

・活動1:P1…くみは何を使ってうずの穴を塞ぎましたか?正しいものに○をつけましょう。
・活動2:  …穴に紐を通して素敵な貝のぺンダントを完成させましょう。
・数にチャレンジ …おはじきを「4個」数えて取り、紐と交換しましょう。※<活動2>の中で実施します。

おうちの方へ

この絵本は、わんぱくだんシリーズの中の「かいていたんけん」です。1人だったら、けん・ひろし・くみ。でも3人まとめて「わんぱくだん」です。お話を聞く子ども達は一緒に海に出かけることはできませんが、潜水の方法を知ることはできます。息を思い切り吸ってから、鼻をつまんで息をとめて…、さあ何秒間我慢できるでしょうか。身体を動かしながら、潜ったり泳いだりの動きを模倣しても楽しいですね。子ども達も一緒に冒険を味わうことのできる「わんぱくだん」の絵本は、シリーズ化されていますので、ぜひお子さんと一緒に他の絵本も楽しんでみてください。

今週の絵本

「わんぱくだんのかいていたんけん」
ひさかたチャイルド

ゆきのゆみこ・上野与志/作
末崎 茂樹/絵