東京・神奈川を中心に、保育に教育を取り入れた新しい形の保育園。子どもたちが家庭にいるのと同じように落ち着ける場所を提供しながら保護者の方と一緒に子育てをする保育園 保育に教育を。―パレット保育園
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きらきらバックナンバー

第1回:ティッチ

2歳児(きらきら) 4月期 第1回

学習タイム

・活動1:P1…それぞれの身体の大きさにあった洋服を選んで着せてあげましょう。
・活動2:P2…自転車に合う大きさのタイヤを選んで自転車を直しましょう。

おうちの方へ

1975年の発刊以来40年以上読み継がれているこの絵本の主人公ティッチは三人兄弟の末っ子。お兄さんお姉さんに比べると身体も、使える道具も小さくて、何をやってもかなわない、そんな悔しい思いをしていたティッチが、小さな種を蒔いて一生懸命育てた苗が最後にはお兄さんやお姉さんよりも大きく育って二人を驚かせます。「どうだ、参ったか。」とても誇らしげなティッチの表情がほのぼのとやさしい絵で描かれていて、思わず顔がほころんでしまいます。誰もが経験する年上のお兄さん、お姉さんや大人への憧れと「追いつきたい」という気持ち。「小さくてもいいんだよ。これからがんばればできるんだよ。」そんな作者の穏やかなメッセージが聞こえてくるようです。いつか作者のメッセージが届くように読み続けていきたい1冊です。

今週の絵本

「ティッチ」
福音館書店

パット・ハッチンス/作絵
いしいももこ/訳

第2回:かわいい てんとうむし

2歳児(きらきら) 4月期 第2回

学習タイム

・活動1:P1…てんとう虫を葉っぱにのせてあげましょう。何匹いるかな?数えてみましょう。
・活動2:  …大小のてんとう虫の背中に模様をつけてあげましょう。

おうちの方へ

表紙には、色とりどりのかわいいテントウムシが10匹ならんでいて、思わず手で触りたくなるような仕掛け絵本となっています。テントウムシはページをめくるたびに1匹ずつ減っていきます。子どもたちはどこに行ったのかと不思議な思いで見つめますが最後にはお家に帰っていてホッとします。この絵本、逆のページから読んで1匹ずつ増やしたりもできます。数への興味は個人差がありますが、パレット学習タイムではこの時期の課題を年齢より一つ多い「3」の理解としています。先ずは「10」数えることにこだわらず数が減ったり増えたりを通して数に興味を持って楽しめたら良いと思います。

今週の絵本

「かわいい てんとうむし」
大日本絵画

メラニー・ガース/作
ローラ・ハリスカ・ベイス/絵
きたむらまさお/訳

第3回:たけのこにょきにょき

2歳児(きらきら) 4月期 第3回

学習タイム

・活動1:P1…1番背の高い「たけのこ」に帽子のシールを貼りましょう。
・活動2:  …「たけのこ」の背を伸ばして一番背の高い「たけのこ」にしてみましょう。

おうちの方へ

コトバの少ない絵本ですが、「ほいさ ほいさ ほいさ」「たったか たったか たったったっ」「う~ん う~ん」絵本のタイトルの「にょきにょき」など擬音の表現が軽快で、モグラの気持ちや行動が手に取るように伝わってくる絵本です。このような表現は子どもたちの五感を刺激してくれます。日頃の生活でも是非身近なものを使って五感を刺激してみてください。例えば、新聞紙を破ってみる。どんな音が聞こえてくるでしょうか。「ビリビリ」「シャーッ」ハサミで切ると「ジョキジョキ」また丸めてみたら「ガサガサ」「くしゅっ」触ってみたら「さらさら」「すべすべ」「ふにゃふにゃ」といったように、新聞紙1枚使うだけでも沢山感じる事ができます。この時期は五感を通しての活動を沢山取り入れて、心豊かに成長してくれることを願っています。

今週の絵本

「たけのこにょきにょき」
至光社

いもとようこ/絵・文

第4回:ももたろう

2歳児(きらきら) 5月期 第4回

学習タイム

・活動1:P1…ももたろうのお供をした動物は何匹いますか?きび団子を1つずつあげましょう。
・活動2:P2…ももカードを開いたり閉じたりして遊びましょう。
・数チャレ: …※<活動1>を数にチャレンジとします。

おうちの方へ

日本五大昔話の1つ『ももたろう』は「勇気や力」「知恵」を備えた理想的な子ども像として親しまれてきました。またももたろうが生まれた桃は昔から邪気をはらう力があるとして信じられていました。「シアタータイム」ではこのような昔話に触れることで、日本の文化や言葉を理解し、知的好奇心の世界を広げていくことができると考えています。また、子どもに深い知恵を与え、心を豊かにしていくことは、人の心を理解したり自分を表現したりすることにも繋がります。ぜひ幼児期に多くの昔話に触れ、子どもたちの思考を伸ばしてあげてください。

今週の絵本

「ももたろう」
岩崎書店

いもとようこ/文・絵

第5回:ぶたさんいっかの やまのぼり

2歳児(きらきら) 5月期 第5回

学習タイム

・活動1:P1…ブタさん一家、それぞれに合う帽子を被せてあげましょう。
・活動2:P2…おにぎりの大きさに合う梅干を選んで貼りましょう。
・数にチャレンジ:…➀ブタさんと帽子の数を数えてみよう(3匹・3個)➁おにぎりと梅干しの数を数えてみよう(それぞれ3個)
※<活動1・2>の中で実施します。

おうちの方へ

ブタさん一家は楽しみにしていたお弁当を早く食べたいために、せっかくの景色も見ずにどんどんとひたすら頂上を目指して山を登ります。ですが頂上に着き、お弁当を食べていると、あとから来た動物の親子が「きれいな花が咲いていた」とか、「小鳥が鳴いていた」とか、「小川に魚がいっぱいいた」とか、「すごい滝があった」とか、お話しているのを耳にします。ブタさん一家は先を急ぐばかりに何も見ていなかったことに気づき、帰りはゆっくり景色を楽しみながら山を下りて行きます。子育てでもそんな時があるように感じます。大事な時期に大切なことを慌てず焦らずしっかりと見ていきたいですね。時には、急がず「ゆっくり」「のんびり」することの大切さを教えてくれる1冊です。

今週の絵本

「ぶたさんいっかの やまのぼり」
すずき出版

浅沼とおる/作・絵

第6回:かばくん

2歳児(きらきら) 5月期 第6回

学習タイム

・活動1:P1…動物の大きさに合う大きさのキャベツを選んで貼りましょう。
・活動2:P2…りんごをたくさんカバの口の中に貼りましょう
・数にチャレンジ:…動物とキャベツの数を数えてみよう。(3匹・3個)
※<活動1>の中で実施します。

おうちの方へ

1966年発刊で長い間読み継がれてきた絵本です。ストーリーは動物園でのカバの1日を描いたシンプルなものですが、何といってもことばが簡潔で、耳と心に残り大変魅力的、またこの絵本の大きな特徴が、視点が動物園に住むカバくん側からになっているところ。動物園が開園し、子どもたちがぞろぞろとやってくる様子を「きたきたきたきた きたきたきたきた」というシンプルなことばで表現し、それと共にいろいろな履物を履いた子どもたちの足が描かれているのです。下駄を履いている子どもがいるあたりは歴史を感じますね。

今週の絵本

「かばくん」
福音館書店

岸田衿子/作
中谷千代子/絵

第7回:ちょっとだけ

2歳児(きらきら) 6月期 第7回

学習タイム

・活動1:P1…折り紙をちぎってコップに貼り、美味しいジュースを作りましょう。
・活動2:  …布巾でテーブルを綺麗に拭きましょう。
・数にチャレンジ …2つのお皿(5対3)の比べっこ。多い方を指さしましょう。

おうちの方へ

主人公なっちゃんの気持ちが痛いほどによくわかります。おうちの方にとっても、我が子と置き換えて考え、心打たれる1冊となるでしょう。目に見えない我慢をしている我が子の姿を少なからず感じるものがあるので  はないでしょうか。子どもたちも、いずれはこの状況を体験するかもしれません。本は自分の生活を照らし合わせることもできますし、また、違う世界を体験することもできます。この本を通して、日頃の子育ての様子について振返り、考えてみるのも良いのではないでしょうか。この時期の子どもの成長に相応しい1冊です。

今週の絵本

「ちょっとだけ」
福音館書店

瀧村有子/作
鈴木永子/絵

第8回:ちいさな きいろい かさ

2歳児(きらきら) 6月期 第8回

学習タイム

・活動1:P1…傘の大きさを比べてそれぞれの大きさにあった傘に入れてあげましょう。
・活動2:P2…上の点から下の点までまっすぐな線でつないで、雨をたくさん書きましょう。
・数にチャレンジ …2つのお皿の比べっこ。数の多い方を指さして傘と交換しましょう(5対3)。※<活動1>の中で実施します。

おうちの方へ

ご存じ「わたしのワンピース」の作者、にしまきかやこのイラストで、素朴であたたかみのある絵が特徴のこの絵本。内容はウクライナ民話「てぶくろ」のストーリーのようでもあります。雨にぬれた動物たちが、次々に女の子の黄色い傘に集まってくるのです。雨の音も「ざあざあ ざざざ」「ぽちん ぽち ぽち」「ぱんぱら ぱぱら」などリズム感のある擬音をたくさん取り入れ表現されています。絵本を読んだあと、雨の日が楽しみになるのではないでしょうか。梅雨の季節はうっとうしく、憂鬱になりがちですが、是非お子さんと一緒に雨の音を聞いてみたり、葉っぱに落ちたしずくを眺めてみたりと自然を楽しむ機会を作ってみてください。

今週の絵本

「ちいさな きいろい かさ」
金の星社

にしまきかやこ/イラスト
もりひさし/シナリオ

第9回:ちいさな くも

2歳児(きらきら) 6月期 第9回

学習タイム

・活動1:P1…白いクレヨンで「ふわふわ」「もこもこ」雲を描くように塗りましょう。
・活動2:P2…何が隠れているのでしょうか?絵を見てお話ししましょう。
・数にチャレンジ …雲はいくつある?数えてみましょう。※<活動1>の中で実施します

おうちの方へ

「はらぺこあおむし」でお馴染みのエリック・カールの作品です。ページいっぱいに描かれている青い空と白い雲。ちいさな雲が、ヒツジや飛行機、ピエロなど色々なものに変身していき、最後に大きな雲たちと合体して大きな雨雲になり、雨を降らせるというお話です。シンプルながらもエリック・カールならではのコラージュ(切り絵)の手法で大胆に描かれた絵が子どもたちの感性・想像力を広げます。大人になってからはじっくりと空を見上げることも少なくなりましたが、子どもの頃は、雲の形を見ながら「飛行機みたい!」「ふわふわの綿菓子みたい!」と空想を働かせていたような気がします。是非、帰り道やお散歩に出かけた時に空を見上げ「あの雲は何に見えるかな~?」と親子で空想を楽しんでみて下さい。

今週の絵本

「ちいさな くも」
偕成社

エリック・カール/作
もりひさし/訳