東京・神奈川を中心に、保育に教育を取り入れた新しい形の保育園。子どもたちが家庭にいるのと同じように落ち着ける場所を提供しながら保護者の方と一緒に子育てをする保育園 保育に教育を。―パレット保育園
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ぐんぐんバックナンバー

第1回:せーの ジャンプ!

5歳児(ぐんぐん) 4月期 第1回

学習タイム

・活動1:P1…話の順番を思い出し、鉛筆を使って線で繋ぎましょう。
・活動2:  …1人1つ風船を受け取り、膨らませましょう。

おうちの方へ

作者は幼い頃からの漫画好きが高じて絵本を描くようになりました。そのため、ユーモアたっぷりのストーリーと、CGと水彩がマッチした絵で、躍動感のある斬新な作品が描かれています。絵は、日常で子どもがよくしそうな表情をよく捉えています。また、宇宙まで跳んでしまうジャンプの爽快感がすごいです。お話のテーマとなるジャンプを、いろいろな人や動物が表情と個性豊かに跳んでいる場面は圧巻で、思わず一緒にジャンプをしたくなってしまいます。今回はジャンプや風船を使っての運動を通し、さまざまな肢体の動きを体験しました。体を思いっきり動かすことで、考える力や覚える力、想像する力、表現する力を鍛えていきます。

今週の絵本

「せーの ジャンプ!」
福音館書店

深川直美/作・絵

第2回:どこでおひるねしようかな

5歳児(ぐんぐん) 4月期 第2回

学習タイム

・活動1:  …お部屋の中のひんやりしているところを探したり、いろいろな所を触ってどんな感じがするかお話しましょう。
・活動2:P1…「ひんやり」の意味に相応しいものはどれですか。鉛筆で〇をつけましょう。

おうちの方へ

この絵本は「ぐりとぐら」のシリーズでお馴染みの、岸田衿子と山脇百合子の作品です。0歳児から6歳児までそれぞれの年齢に相応しい読み聞かせができます。そしてどの絵本も、生活に必要な知恵を教えてくれます。今回の絵本では天気の良い日の昼下がりの情景が優しく気持ちよく描かれています。日本語の、自然の心地よさを表すコトバが、五感を通して伝わります。また、登場人物たちがそれぞれの感性で自分に相応しい場所を見つける姿も愉快です。

今週の絵本

「どこでおひるねしようかな」
福音館書店

きしだえりこ/作
やまわきゆりこ/絵

第3回:おまえ うまそうだな

5歳児(ぐんぐん) 4月期 第3回

学習タイム

・活動1:   …映像(絵本)を見ながら、登場した恐竜の名前や気持ち・特徴を話しましょう。
・活動2:P1…恐竜の数を数えて、数字を書きましょう。
・活動3:  …恐竜の背中にクリップをつけて、強くてかっこいい恐竜にしましょう。

おうちの方へ

年長になると、自然や科学的なことがらに興味を持ち始めます。今回の活動では、登場する恐竜の気持ちを考えたり、恐竜の特徴などについても理解を深めます。また、学習タイムでは、お話に登場した恐竜の心情を発表したり、クリップを使い自分なりの恐竜を作ります。宮西達也が描くティラノサウルスシリーズの中でも、1番のお勧めはこの本です。種族の壁を越えて小さき者を慈しみ、悲しいけれど、あえてその子のために別れを告げるティラノサウルスの深い愛情に胸が熱くなります。怖そうな恐竜の絵とは裏腹な、優しい内容に思わず感動してしまう1冊です。

今週の絵本

「おまえ うまそうだな」
ポプラ社

宮西達也/作・絵

第4回:どうぐ

5歳児(ぐんぐん) 5月期 第4回

学習タイム

・活動1:  …どんな時に使う物ですか。どの様に使う物ですか。どこにしまっておきますか。お話しましょう。
・活動2:  …いろいろな道具(ボルトとナットなど)を使って時計を作りましょう。
・数にチャレンジ:…針を動かして時刻を合わせましょう。

おうちの方へ

わたしたちの身のまわりには、たくさんの道具があり、いろいろな部品を使って作られているものが多くあります。
日常生活の中では「どんな部品で作られているか」など、道具を分解して調べる機会はなかなかありませんが、この絵本の中の一つに、普段、子どもたちがよく目にする時計がさまざまな細かい部品で作られていることが紹介されていて、
その部品ひとつひとつに意味があることを教えてくれています。もし、お子さんが道具に興味を示したら、「ドライバーを使ってネジを外す」などの簡単なことから挑戦させてみてください。きっと知的好奇心の幅が広がりますよ。

今週の絵本

「どうぐ」
瑞雲舎

加古里子/文・絵

第5回:おこだでませんように

5歳児(ぐんぐん) 5月期 第5回

学習タイム

・活動1:  …絵本の場面を見ながらぼくの気持ち(心情)を話しあいましょう。
・活動2:P1…あなたが嬉しかったときのことを思い出して、その顔をクレヨンで描きましょう。
・数にチャレンジ:…針を動かして時刻を合わせましょう。

おうちの方へ

大胆な絵で主人公の心情がよく表現されている絵本です。いつも怒られてばかりのボク。どこにでもありそうな子どもの姿です。大人は、ついつい子どもに愚痴を言ったり、頭ごなしに怒ってしまいます。大人にとっては一時的なものでも、子どもにとってはそれらのコトバは積み重ねであり、心に残ります。ボクなりにいろいろと考えて、七夕の短冊に1番の願い事として「おこだでませんように」と書いたのでしょう。画面に大きく書かれた一言には、涙腺がゆるみます。
「子育て」は「親育て」と言いますが、子どもの心がよくわかる1冊です。

今週の絵本

「おこだでませんように」
小学館

くすのきしげのり/作
石井聖岳/絵

第6回:中をそうぞうしてみよ

5歳児(ぐんぐん) 5月期 第6回

学習タイム

・活動1 : …?ボックスに手をい入れて中に入っている物を想像し言葉で発表する。
・数にチャレンジ:…針を動かして時刻を合わせましょう。

おうちの方へ

身近なものの中はどうなっているのでしょうか?どんなふうに見えるでしょう?「中をそうぞうしてみよ」
の言葉で想像してみてください。
この本は、線写真を使って、椅子や貯金箱、鉛筆、ボールペンなど身近なものを透視してみます。椅子に使われている釘、貯金箱にたまっているお金、鉛筆の芯など普段は見えないものを見ることができました。中を想像する楽しみを味わってみてください。

今週の絵本

「中をそうぞうしてみよ」
福音館書店

佐藤雅彦+ユーフラテス/作

第7回:ダンデライオン

5歳児(ぐんぐん) 6月期 7回

学習タイム

・活動1:  …先生のお話を聞いて、質問に答えましょう。
・活動2:  …作り方を理解して「ダンデライオン」を完成させましょう。
➀顔用紙コップ(小)をたて髪になる部分をハサミで切り込みを入れる。
➁切った部分を鉛筆でカールする。
➂顔用画用紙に顔を描きコップの底に貼る。
➃顔用紙コップの後ろにストローの切り込みを割り開き、セロハンテープで貼り付ける
➄穴開きコップの穴にストローを差し込んで出来上がり。
・数にチャレンジ …10対7どちらが多い?

おうちの方へ

自分で読むなら小学1年生くらいから、読み聞かせなら年長くらいからが適している本ですが、大人にもお勧めの1冊です。英語で西洋タンポポを表す「ダンデライオン」のタイトルの通り、タンポポのような黄色を中心とした、淡い色彩のきれいな絵本です。この絵本には、この「ダンデライオン」をはじめとした、さまざまなことば遊びが隠れています。お店の店主たちの名前や店名、張り紙にも駄洒落が隠れていて、それを探すのが楽しいです。読み聞かせの際には、ご家庭でも確認しながら読んでいくといいかもしれません。また、めかしこんで「だてライオン」になってしまったダンデライオンが持っていく、素朴なタンポポの花には「無理に着飾らず、ありのままでいいんだよ」というメッセージも込められています。素のままの自分の魅力を、ご家庭でも話し合えると良いですね。

今週の絵本

「ダンデライオン」
福音館書店

ドン・フリーマン/作
アーサー・ビナード/訳

第8回:ともだち

5歳児(ぐんぐん) 6月期 8回

学習タイム

・活動1:P1  …こんな時、あなたならどうしますか。お話ししましょう。
・活動2:P2  …友だちのサインを(名前・マーク)集めましょう。
・数にチャレンジ:P2…サインの数を数えて、四角にその数を書きましょう。

おうちの方へ

友だちとの関わりは、生きていく上でとても大切なことです。この絵本では日常で起こり得るだろう事柄が、谷川俊太郎さんのリズミカルな文章と和田誠さんのシンプルでほのぼのとした絵で、語るように挙げられています。どんな人が友だちか、友だちならどうすべきか、身近なことでもなかなか向き合って話す機会がないものです。立場や状況によっては、友だち同士の問題ではなく、お父さんやお母さんや先生にも伝えることを必要とすることもあるかもしれません。「友だちって何?」「仲良しって何?」と、成長と共に、ご家庭でも友だちについて、いろいろ話し合ってみてください。

今週の絵本

「ともだち」
玉川大学出版部

谷川俊太郎/文
和田誠/絵

第9回:むしばミュータンスのぼうけん

5歳児(ぐんぐん) 6月期 9回

学習タイム

・活動1:  …ミュータン菌はどのようにして作られていましたか。お話ししましょう。
・活動2:P1…歯が見える自分の笑顔の絵を描きましょう。
・活動3:P2…絵の中の子どもたちは、合わせて何本虫歯がありますか。
・数にチャレンジ …虫歯の数を四角に書きましょう。

おうちの方へ

主人公のむしばミュータンスが、子どもたちに嬉々として虫歯を薦めるという形でお話が進んでいきます。絵本の楽しそうな雰囲気とは裏腹に、リアルなイラストで虫歯の怖さと歯磨きの大切さを伝えています。だんだんと朽ちていく歯のイラストには背筋が寒くなる思いがします。毎日毎日「歯を磨きなさい」と口をすっぱくして言うよりも、もしかしたらこの絵本を読むほうが効果的かもしれません。お話の中にもあるように、歯の健康は体の健康にも直結しています。治療の技術は日々進歩しているとはいえ、常にきれいな歯が見える笑顔でいたいものです。今回の絵本で歯の大切さに気づき、毎日の手入れに積極的に取り組むようになってくれたならば幸いです。

今週の絵本

「むしばミュータンスのぼうけん」
童心社

かこさとし/作・絵

第10回:カエルの目だま

5歳児(ぐんぐん) 7月期 10回

学習タイム

・活動1: …それぞれの生き物の目玉の違いを調べてみましょう。
・活動2: …お話を聞いて正しい生き物カードを探しましょう。
・活動3: …生き物が住んでいる場所にそれぞれのカードを貼りましょう。
・数にチャレンジ…10対8どちらが多い?

おうちの方へ

この絵本は動物行動学者の日高敏隆さんが、50年も前に書いた歌物語に、大野八生さんが絵をつけたものです。どの生き物もそれぞれの環境に適した目玉を持っているということが、小気味良いリズムで綴られ、口に出すとまるで歌のように読むことができます。とてもリズミカルで、音読が楽しい絵本です。そして何より、大野八生さんのきれいな色使いと動物の細部を表した詳しいイラストは、生き物の生態を知るための、自然科学の導入の書としてもすばらしく、絵本は常に子ども側の目線に立ち、大切なことを学ばせてくれます。子どものうちからこのような自然科学にも精通した本に触れ、知識を増やしていくことは、のちの「勉強」の手助けにもなっていくでしょう。

今週の絵本

「カエルの目だま」
福音館書店

日高敏隆/文
大野八生/絵

第11回:アンガスとねこ

5歳児(ぐんぐん) 7月期 11回

学習タイム

・活動1:P1…➀4日目にアンガスに追いかけられたネコが逃げたところはどこでしたか。〇をつけましょう。
➁ネコが戻ってきたとき、アンガスはどんな気持ちでしたか。その気持ちの顔に〇をつけましょう。
・活動2:P2…アンガスを折り紙で作りましょう。
・数にチャレンジ …10対8どちらが多い?

おうちの方へ

この絵本はアメリカでは古典絵本として昔から親しまれてきた絵本です。日々何かを学んでいる若い犬アンガスは、自由奔放に動き回るネコの存在が気になって何日も家中を追い駆けまわしますが、どうしても近づくことができません。そんなちゃっかりした子ネコに怒っていたはずなのですが、いざ子ネコの姿が見えなくなると急に「ひとりぼっち」の寂しい気持ちに襲われます。いつのまにか子ネコはアンガスにとって好ましい存在に変わっていたのです。その気持ちの変化に気づいた二人が最後仲良く一つのごはんを食べる場面は、読む者にその気持ちを伝える大切な一場面となっています。これから学校や社会で様々な新しい出会いを経験する子どもたちが、知らない者同士で心の距離を縮めていく過程と、心の移り変わっていく様子をここから感じ取ってくれたらと思います。

今週の絵本

「アンガスとねこ」
福音館書店

マージョリー・フラック/作絵
瀬田貞二/訳

第12回:ざっそうの名前

5歳児(ぐんぐん) 7月期 12回

学習タイム

・活動1:P1…雑草の名前に動物が隠れています。名前の中の動物を探して雑草と動物を線で結びましょう。
・活動2:  …いろいろな雑草の名前や特徴を調べましょう。
・活動3:  …先生のヒントを聞いて雑草カードを見つけましょう。
・数にチャレンジ …10対8どちらが多い?

おうちの方へ

この絵本は、長尾玲子・作の「ざっそうの名前」です。この絵本の登場人物をはじめ雑草全部が細かに刺繍で表現されています。鮮やかで繊細な何とも言えないほのぼのとした温かな気持ちになります。絵本の中の刺繍の草花は薫りたってくるような気がします。「ざっそうの名前」の情景と背景には五感を刺激する要素が多くあります。絵本では道ばたの畑や家の周りをまわって沢山の名前を覚えていきます。保育園の送迎の間に道ばたに育つ草花を沢山見つけて観察してください。思いがけない子どもの一言が聞けるかもしれません。

今週の絵本

「ざっそうの名前」
福音館書店

長尾玲子/作

第13回:昆虫とあそぼう

5歳児(ぐんぐん) 8月期 13回

学習タイム

・活動1:  …<粘土アート>ヘビ・カタツムリ・チョウ・トンボ・テントウムシなどを、粘土で立体的に作りましょう。
・活動2:  …作品発表。なぜこの昆虫を選んだのか、工夫した部分はどこかなど発表しましょう。
・数にチャレンジ …おはじき10個の操作をしましょう。

おうちの方へ

この絵本の作者は、生物学者です。身近に生息する26種類の虫を、実物の大きさを示しながら丁寧に紹介しています。絵本の中の絵は、作者の幼い頃の体験をもとに、繊細なタッチでリアルに描かれていて、生き物の素晴らしさを見事に表現しています。説明のページの文字も手書きで親しみやすく、昆虫の生息場所や生態なども詳しく書かれています。また、温かい目線で虫たちを見た作者の所感も、図鑑だけではわからない、新たな視点を与えてくれます。まるで、自分たちも一緒に昆虫探しをしているような気持ちになって来ます。図鑑とはまた違った楽しみ方ができる楽しい1冊です。

今週の絵本

「昆虫とあそぼう」
戸田デザイン研究室

とだこうしろう/作・絵

第14回:おおきなきがほしい

5歳児(ぐんぐん) 8月期 14回

学習タイム

・活動1:P1…あなたが住みたい「木の家」(ツリーハウス)を鉛筆で描きましょう。
・活動2:  …あなたが住みたいツリーハウスはどんなお家ですか。お話しましょう。
・数にチャレンジ …おはじき10個の操作をしましょう。

おうちの方へ

この絵本は、1971年に初版が出てから、約40年以上も親しまれているロングセラーの本です。
主人公のかおるは想像の世界の中で、大きな木の上に自分の小屋を作ります。森の動物や、虫、鳥など多くのお友だちが遊びに来ます。想像の家の中で大好きな「ホットケーキ」を焼いています。どんどん夢が広がります。なんて楽しいお話なのでしょう。四季折々の背景や小屋の様子も詳しく描かれ、季節もわかりやすく、誰もが子どもの頃描いていた夢が表現されています。この絵本を読みながら子どもも大人もどんな気持ちになるのでしょうか。ご家庭でもぜひ、わくわくしながら話し合ってみてください。

今週の絵本

「おおきなきがほしい」
偕成社

さとうさとる/文
むらかみつとむ/絵

第15回:コッケモーモー!

5歳児(ぐんぐん) 8月期 15回

学習タイム

・活動1:  …ハサミで〇を切り、その中に動物の絵を描きましょう。
・活動2:  …動物メダルを使って動物バスケットをしましょう。
・数にチャレンジ …おはじき10個の操作をしましょう。

おうちの方へ

この絵本は、鳴き方を忘れてしまったおんどりのお話です。いくらがんばっても思い出せない!!
仲間から心配されたりバカにされたり…そんなある晩、めんどり小屋を狙うキツネに気がついたおんどりは…。
ぜひ、おんどりの気持ちになりながら、鳴き方も工夫して読んでみてください。
思わず大きな声で読んでしまいたくなります。
「あれ?これであってる?」と子ども達にも問いかけながら読んでみると、一層楽しめること間違いありません。

今週の絵本

「コッケモーモー!」
徳間書店

ジュリエット・ダラス/コンテ文
アリソン・バートレット/絵

第16回:おじさんのかさ

5歳児(ぐんぐん) 9月期 16回

学習タイム

・活動1:P1…「ポンポロロン」「ピッチャンチャン」をみんなで大きな声で言いましょう。この音以外には、どんな雨の音があると思いますか。発表してプリントに書きましょう。
・活動2:P2…開いている傘は何本ありますか。その数の数字を右下の四角に書きましょう。
・数にチャレンジ:…<活動2>を数にチャレンジとします。

おうちの方へ

この絵本は青・蒼・藍色の、優しい色使いで描かれています。読んでいると、「あお」にもいろいろな色があるのだと知ることができます。色と共にリズミカルに繰り返される雨のフレーズは、「あめがふったらポンポロロン、あめがふったらピッチャンチャン」という今にも身体が動き出しそうな、楽しい音で表現されています。オノマトペの不思議な響きに誘われて、子どもたちも雨の日が待ち遠しくなることでしょう。今回は雨が降る様子を口に出してみたり、身体表現するなど、五感を通して雨を再現します。他にも「傘」を題材として、生活常識の課題にも発展させていきます。

今週の絵本

「おじさんのかさ」
講談社

佐野洋子/作・絵

第17回:おしゃべりなたまごやき

5歳児(ぐんぐん) 9月期 17回

学習タイム

・活動1: …鉛筆で描いた線をハサミで切って、王さまの冠を作りましょう。
・活動2: …王冠をかぶり王様になって遊びましょう。
・数にチャレンジ:…おはじきを使い10個の操作をしましょう。

おうちの方へ

お話の主人公は、わがままで、いばりやで、うそつきで、おこりんぼうな、卵ばかり食べている子どもみたいな「王さま」です。縦横無尽に動き回り、騒動を巻き起こすさまはどこかお茶目で憎めません。お話を聞くうちに、子どもたちもこの王さまに自分の姿を重ね合わせるのではないでしょうか。登場するニワトリやコック、家来たちも魅力的で、文章のリズムも楽しく、また、お話の終わり方も大変ユニークです。今回の活動では、王さまのかんむり工作をしました。がようしとはさみがあれば作ることが出来ますので、是非ご家庭でもいろいろな形のかんむりを作って楽しんでください。

今週の絵本

「おしゃべりなたまごやき」
福音館書店

寺村輝夫/作
長新太/画

第18回:ゆうこのキャベツぼうし

5歳児(ぐんぐん) 9月期 18回

学習タイム

・活動1:  …ゆうこのキャベツぼうしを読んでクイズに答えましょう。
➀絵本にはゆうこの他に何種類の動物が出てきましたか?
➁キャベツをくれた人は誰ですか?
➂キャベツ帽子を被って遊んだもはなんでしょう?
➃このお話のお天気はどんな天気でしたか?
➄みんなは〇〇〇〇鬼をしました。何鬼をしたでしょうか?等…
・活動2:  …指先を使い画用紙でキャベツ帽子を作りましょう。
・活動3:  …キャベツ帽子を被ってゆうこや動物達に変身して遊びましょう。
・数にチャレンジ:…おはじきを使い10個の操作をしましょう。

おうちの方へ

ぐりとぐらで有名な山脇百合子さん特有の温かな表現で描かれている絵は皆の心を和ませます。この絵本はタイトルにもあるように身近にある野菜をモチーフに書かれた絵本で、だれでもキャベツの手触りや匂いが実感することができるでしょう。お話を聞いていると、自分もキャベツの帽子を被っているような冷たさが伝わり、主人公になったような気持ちになります。また、年長さんになると感情移入も上手になり、人の気持ちが理解できるようになってきます。怖がられているオオカミに対しても仲間に入れてあげ、平等に接するゆうこの優しい気持ちと純粋さが素晴らしいです。いろいろなことを学び、理解できる心の成長を促す1冊でもあります。

今週の絵本

「ゆうこのキャベツぼうし」
福音館書店

やまわきゆりこ/作・絵

第19回:わすれられない おくりもの

5歳児(ぐんぐん) 10月期 19回

学習タイム

・活動1:P1…モグラが教わったように、線を切り抜きをしましょう。
・活動2:P2…森の仲間を数えましょう。
・数にチャレンジ:…今回は活動➁を数にチャレンジとします。

おうちの方へ

この本は日本の電気メーカーのCMにも登場した大変に有名な絵とお話です。作者スーザン・バーレイの人柄をも想像させます。深く優しく、そして心が温まるお話です。You Tubeにもこの物語の朗読がアップロードされているなど、本だけでなくITでも見られるほど人気のある物語です。アナグマさんが遺したものは、みんなの心の中へ生き続ける、大切な愛や言葉や知恵の「宝物」です。生きていることにより、たくさんの物を与えたり、与えられたりしながら命は伝えられていくというお話です。活動ではアナグマさんが遺してくれた知恵や技に挑戦し、じゃばらに折った紙を切っていく楽しい活動を行います。

今週の絵本

評論社

スーザン・バーレイ/作絵
小川仁央/訳

第20回:かげはどこ

5歳児(ぐんぐん) 10月期 20回

学習タイム

・活動1: …キューピーに光を当てるとどうなるか実際にやってみましょう。
・活動2: …自分に光を当てて影の変化を楽しみましょう。
・数にチャレンジ:…おはじきを使い10個の操作をしましょう。

おうちの方へ

「かげ」は身近な科学です。「かげってなに?」「かげってなんでくろいの?」「かげってなんでぼく(わたし)のかたち?」こんな質問ありませんか。とっても身近だけどとっても不思議な存在の影。難しい言葉で説明するのでもなく、こういう仕組みでできるんだと答えを述べるわけでもなく、影のありのまま、見たままの姿が子どもたちの目線で描かれている絵本です。
ぐーんと伸びたり、かっくんと折れたり、ゆらゆらしたり、ふっといなくなったと思うと、ぱっと出てきたり、遠くに行ったかと思うと、ぱっと戻ってくる、そんな不思議を楽しんでほしいですね。

今週の絵本

「かげはどこ」
福音感書店

木坂涼/作
辻恵子/イラスト

第21回:しあわせミシュカ

5歳児(ぐんぐん) 10月期 21回

学習タイム

・活動1:P1…ミシュカの好きなものをお話しましょう。
・活動2:P2…「しあわせミシュカ」を粘土で作りましょう。
・数にチャレンジ:…おはじきを使い10個の操作をしましょう。

おうちの方へ

私たちは日々幸せを求め生きています。そんな大人が読むとちょっと哲学的になりますが、愛らしい表情と綺麗な色彩が素敵な心に残る1冊です。幸せは人と比べるものではありません。その人その人で価値観が違い、感じ方や受け止め方でも変わってきます。絵本に出てきた動物のように、努力も生きるためにはとても大切なことです。その人その人の幸せや価値観を、この絵本を通して子どもたちと一緒に考え、話し合ってみてはどうでしょう。今、世界では環境問題など様々な問題を抱えています。日常の生活を振り返り、幸せな気持ちを実感することはとても素晴らしいことですね。

今週の絵本

「しあわせミシュカ」
講談社

マーカス・フィスター/作
斉藤洋/訳