東京・神奈川を中心に、保育に教育を取り入れた新しい形の保育園。子どもたちが家庭にいるのと同じように落ち着ける場所を提供しながら保護者の方と一緒に子育てをする保育園 保育に教育を。―パレット保育園
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ぐんぐんクラス(5~6歳)

第10回:カエルの目だま

5歳児(ぐんぐん) 7月期 10回

学習タイム

・活動1: …それぞれの生き物の目玉の違いを調べてみましょう。
・活動2: …お話を聞いて正しい生き物カードを探しましょう。
・活動3: …生き物が住んでいる場所にそれぞれのカードを貼りましょう。
・数にチャレンジ…10対8どちらが多い?

おうちの方へ

この絵本は動物行動学者の日高敏隆さんが、50年も前に書いた歌物語に、大野八生さんが絵をつけたものです。どの生き物もそれぞれの環境に適した目玉を持っているということが、小気味良いリズムで綴られ、口に出すとまるで歌のように読むことができます。とてもリズミカルで、音読が楽しい絵本です。そして何より、大野八生さんのきれいな色使いと動物の細部を表した詳しいイラストは、生き物の生態を知るための、自然科学の導入の書としてもすばらしく、絵本は常に子ども側の目線に立ち、大切なことを学ばせてくれます。子どものうちからこのような自然科学にも精通した本に触れ、知識を増やしていくことは、のちの「勉強」の手助けにもなっていくでしょう。

今週の絵本

「カエルの目だま」
福音館書店

日高敏隆/文
大野八生/絵

第11回:アンガスとねこ

5歳児(ぐんぐん) 7月期 11回

学習タイム

・活動1:P1…➀4日目にアンガスに追いかけられたネコが逃げたところはどこでしたか。〇をつけましょう。
➁ネコが戻ってきたとき、アンガスはどんな気持ちでしたか。その気持ちの顔に〇をつけましょう。
・活動2:P2…アンガスを折り紙で作りましょう。
・数にチャレンジ …10対8どちらが多い?

おうちの方へ

この絵本はアメリカでは古典絵本として昔から親しまれてきた絵本です。日々何かを学んでいる若い犬アンガスは、自由奔放に動き回るネコの存在が気になって何日も家中を追い駆けまわしますが、どうしても近づくことができません。そんなちゃっかりした子ネコに怒っていたはずなのですが、いざ子ネコの姿が見えなくなると急に「ひとりぼっち」の寂しい気持ちに襲われます。いつのまにか子ネコはアンガスにとって好ましい存在に変わっていたのです。その気持ちの変化に気づいた二人が最後仲良く一つのごはんを食べる場面は、読む者にその気持ちを伝える大切な一場面となっています。これから学校や社会で様々な新しい出会いを経験する子どもたちが、知らない者同士で心の距離を縮めていく過程と、心の移り変わっていく様子をここから感じ取ってくれたらと思います。

今週の絵本

「アンガスとねこ」
福音館書店

マージョリー・フラック/作絵
瀬田貞二/訳

第12回:ざっそうの名前

5歳児(ぐんぐん) 7月期 12回

学習タイム

・活動1:P1…雑草の名前に動物が隠れています。名前の中の動物を探して雑草と動物を線で結びましょう。
・活動2:  …いろいろな雑草の名前や特徴を調べましょう。
・活動3:  …先生のヒントを聞いて雑草カードを見つけましょう。
・数にチャレンジ …10対8どちらが多い?

おうちの方へ

この絵本は、長尾玲子・作の「ざっそうの名前」です。この絵本の登場人物をはじめ雑草全部が細かに刺繍で表現されています。鮮やかで繊細な何とも言えないほのぼのとした温かな気持ちになります。絵本の中の刺繍の草花は薫りたってくるような気がします。「ざっそうの名前」の情景と背景には五感を刺激する要素が多くあります。絵本では道ばたの畑や家の周りをまわって沢山の名前を覚えていきます。保育園の送迎の間に道ばたに育つ草花を沢山見つけて観察してください。思いがけない子どもの一言が聞けるかもしれません。

今週の絵本

「ざっそうの名前」
福音館書店

長尾玲子/作